MusicFree24/7編集部が選ぶ「今週の一枚」第1回をお届けする。本コーナーでは、編集部員が自信を持っておすすめする1枚のリリース作品を、毎週レビュー形式で紹介していく予定だ。
今週の一枚
第1回となる今回ご紹介するのは、The DARARSの最新EP「MUNASHI」(2026年3月リリース)。
作品情報
- アーティスト: The DARARS
- タイトル: MUNASHI
- リリース日: 2026年3月16日
- 形態: 配信EP(全4曲)
- 収録曲: Nice Lunch!! / bank3 / ダウジング / newscrap
レビュー
15年の沈黙を経て突然現れた本作は、復活作にありがちな「あの頃を取り戻そう」とする気負いが不思議と感じられない。むしろ、活動停止していた時間そのものを織り込んだような、地に足のついた音像が並んでいる。
冒頭の「Nice Lunch!!」はキャッチーなギターリフが耳に残るナンバーだが、よく聴くとリフは決して単調に反復するのではなく、少しずつ輪郭を変えながら進行していく。「反復するけど、同じではない」という構造への意識が感じられる。
続く「bank3」は、本作でもっともダークな曲。低音域のベースラインと無機質なボーカルが、閉塞感と同時に奇妙な浮遊感を生む。
日本語詞の「ダウジング」は、アコースティックギターのアルペジオとノイズの対比が印象的な静謐な曲。
ラストの「newscrap」は、EP全体を締めくくる実験的なトラック。フィードバックと反復リフで構成され、4分前後の展開の中でテクスチャーが少しずつ変容していく。
評価
★★★★☆(5点満点中4点)
復活作として十分な完成度を持つ1枚。過去作を知らないリスナーにも勧められる。
どんな人におすすめか
- 2000年代後半のインディーズシーンを通って来たリスナー
- ポストロック、シューゲイザー系の音楽が好きな人
- 日本語詞と英語詞が混在する作品に抵抗のない人
- 20分前後で完結するコンパクトなEPを好む人
次回予告
次回の「今週の一枚」は来週公開予定。引き続き、編集部のこだわりの1枚をご紹介していく。
