プロフィール
2007年に結成された4人組ロックバンド。ギターロックを軸に、どこか懐かしくも新しいサウンドで2000年代後半のインディーズシーンに名を刻んだ。
1stアルバム「Maple」、2ndアルバム「MONSOON」、3rdアルバム「medaca」と精力的にリリースを重ねるも、2011年に惜しまれつつ活動を停止。メンバーはそれぞれ東京、大阪、沖縄と離れた場所で生活を送っていたが、15年の歳月を経て2026年に電撃復活。新EP「MUNASHI」を引っ提げ、再びシーンに帰ってきた。
編成
- 高木 (Dr / 東京)
- 大塚 (Ba, Vo / 大阪)
- 平井 (Vo, Gt / 東京)
- 伊藤 (Vo, Gt / 沖縄)
ツインギター+ベース+ドラムという編成の中で、3人が場面でボーカルを分担するという柔軟な構成が特徴。曲によってメインボーカルが入れ替わる設計は、楽曲の表情を大きく広げる要素になっている。
サウンドの特徴
The DARARSのサウンドを語るとき、編集部が最も注目するのは「反復するけど、同じではない」という構造意識だ。リフは一見単調に繰り返されるが、よく聴くと1周ごとに微差が仕込まれている。この「気づかない違和感」が、彼らの音楽に独特の中毒性をもたらしている。
もう1つの特徴は、中域の密度。通常のバンド録音ではボーカルのために中域を空ける処理をするが、彼らの場合はギター・ベース・ボーカルが中域で重なり合う。一般的には避けられる配置だが、彼らの場合はその密集が独特の厚みとして機能している。
聴きどころ
初めて聴く人におすすめなのは、新EP「MUNASHI」冒頭の「Nice Lunch!!」。軽やかなギターリフと推進力のあるドラムで、彼らのエッセンスが最短距離で体験できる。ミュージックビデオも公開中。
そこから「bank3」の低域の存在感、「ダウジング」の静謐さ、「newscrap」の実験性へと進むと、4曲で大きな振れ幅のあるバンドであることがわかる。20分で完結する短い作品だが、聴き返すごとに異なる表情を見せる。
復活の経緯
活動停止から15年を経ての復活は、大がかりなプロモーションや復活セレモニーを伴わず、静かに、しかし確実に進行した。2026年3月のEP「MUNASHI」リリースと、同月21日の復活スタジオライブ──これら2つの事実をもって、バンドは活動再開を告げた。
メンバーが東京・大阪・沖縄の3都市に散らばって暮らすという現在の環境は、かつての「同じスタジオで週に何度も音を合わせる」というバンドの形とは大きく違う。その新しい距離感と、15年分の各自の経験が、今の音に反映されている。
