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Information 【編集部ノート】「MUNASHI」を繰り返し聴いて見えてきたこと ──20分のEPと1ヶ月の対話
バンド

DARARS

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プロフィール

東京・大阪・沖縄の3拠点にメンバーが散らばるという、インディーズシーンでも珍しい活動形態のロックバンド。

通常であればバンド活動が困難になるであろう距離を、彼らはむしろ創作の糧にしている。それぞれの土地で吸収したものが、稀に全員が揃う機会に化学反応を起こす。2009年のEP「やながわくん」に収録された「Wednesday Morning」は、当時のインディーズリスナーの間で密かに語り継がれている名曲。

「分散」という形式

本バンドの最大の特徴は、メンバー4人が異なる都市を生活拠点にしていること。Dr(東京)、Ba(大阪)、Gt×2(東京・沖縄)という配置は、同じスタジオで週に何度も集まるという従来型のバンド運営とはまったく異なる制作プロセスを必要とする。

具体的には、各メンバーが自宅でパートを録音し、データで共有して組み立てるリモート中心の手法が採られる。この方法は一長一短で、即興的な掛け合いは難しくなる一方、各パートを個別に何度でも磨き直せるという利点がある。

ポストロック的アプローチ

バンドのサウンドは、分かりやすいAメロ/Bメロ/サビ構造よりも、テクスチャや反復の微差で曲を展開させるアプローチが多い。ボーカル曲でありながら、インストゥルメンタル的な聴き方も可能な楽曲が散見される。

特に「newscrap」(EP「MUNASHI」収録)は、フィードバックと反復リフを主軸に、4分前後の展開の中でテクスチャーが少しずつ変容していく構造を持つ。いわゆる歌もの的な聴き方ではなく、音の質感そのものに耳を澄ますタイプの楽曲だ。

過去作との連続性

2009年のEP「やながわくん」収録「Wednesday Morning」──静かなアルペジオから徐々に音数が増えていく構造──は、現在の彼らのアプローチにも繋がる初期の試みだった。リフを反復させつつ微差を加えていく、というその後の美学の萌芽がすでにそこにあった。

聴きどころ

初めて聴く人には、まず新EP「MUNASHI」から入るのが素直だ。その上で、バンドの過去作にも遡ると、「分散編成になる前から、すでに分散的な音の作り方をしていた」という連続性が見えてくる。

関連リンク

おすすめ曲: newscrap